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アスリートのAI起業

AIが経験を90日で講座に変える

著者 ハリー(Harry)

表紙
Contents

もくじ

  1. はじめに
  2. 第1章 引退の日に気づいた現実。セカンドキャリアの壁
  3. 第2章 あなたの競技経験は、売れる商品だ。経験を商品に変える専門家の視点
  4. 第3章 AIが経験を90日で講座に変える。KIWAMI 15ステップ
  5. 第4章 なぜ、今こそ電子書籍を出すのか。ノーリスクで信頼と集客を生む方法
  6. 第5章 教える側から、仕組みを持つ側へ。競技人生は終わらない
  7. おわりに
Prologue

はじめに

はじめに 1はじめに 2

正直に言わせてください。この本は、「自分には競技しかなかった」と一度でも感じたことのある、あなたのために書きました。

現役のころ、あなたは毎日ボールを追い、体を追い込み、勝つためだけに時間を使ってきたと思います。仲間と笑い、悔しさで眠れない夜を越え、応援してくれる人の顔を思い浮かべながらピッチに立ってきた。その日々は、まぎれもなく本物です。けれど、引退という二文字が近づいてきたとき、多くの選手が同じことを口にします。自分には、これしかなかった、と。

私はこれまで、何人もの元アスリートと話をしてきました。彼らに共通していたのは、経験はあるのに、それをどう使えばいいのか分からない、という戸惑いでした。資格があるわけでもない。パソコンやAIには苦手意識がある。新しいことを学ぶ時間も、気持ちの余裕もない。だから、とりあえず就職を選び、面接で「他にできることは?」と聞かれて言葉に詰まる。その瞬間、自分のこれまでが、まるで価値のないものに思えてしまう。

でも、はっきり言います。それは、ただの思い込みです。

あなたが競技で積み上げてきたのは、努力の続け方であり、緊張との付き合い方であり、チームを動かす感覚であり、結果から逆算してやり切る力です。これらは、ビジネスの世界がいま喉から手が出るほど欲しがっている力で、そのまま誰かのためのお金に換えられます。問題は、あなたの能力ではありません。経験をお金に換える設計図を、これまで誰も教えてくれなかった。ただ、それだけのことなのです。

ここで、私自身のことを少しだけお話しさせてください。私は、元プロ選手ではありません。グラウンドの上で、あなたと同じ重圧を背負った当事者ではない。そのことは、はじめに正直にお伝えしておきます。私が約二十五年やってきたのは、海外営業と外国人材の事業でした。若いころにはロンドンに二年ほど暮らし、現地の貿易会社で働いた経験もあります。日本語の名前が発音しにくく、向こうではハリーと呼ばれていました。海外では、起業や事業を起こすことが当たり前の習慣で、その感覚が、いまの私の土台になっています。ある人や、ある国が持っているものを、それを必要としている別の誰かへ、売れる形にして届ける。その橋渡しを続けるなかで、ある事業では七つの国で代理店契約をまとめ、粗利率を五パーセントから五十パーセントへ引き上げました。あわせて、電子書籍とマンガを四十冊以上出版し、いまはAIを使って、人の経験を講座という形に組み上げる支援を専門にしています。Anthropic公認のAI資格も、十三個を取得しています。

なぜ、当事者でもない私が、アスリートのセカンドキャリアの本を書くのか。理由は二つあります。一つは、私が長年やってきた、経験を売れる形に翻訳するという仕事が、いまのあなたにいちばん必要な技術だからです。もう一つは、私自身がロンドンで入門し、二十年以上続けてきた合気道を通じて、勝負の世界の厳しさや、その世界から一歩引いたときのさみしさの一端に、触れてきたからです。当事者にはなれません。けれど、当事者ではないからこそ、外側から冷静に、あなたの経験の値打ちを見つけて、言葉にすることができます。

そしていま、私たちには心強い味方がいます。AIです。かつては専門家チームを雇い、何百万円もかけて作っていた講座や集客の仕組みを、AIはあなたの言葉を聞き取りながら、わずか九十日で形にしてくれます。難しいプログラミングはいりません。必要なのは、あなたの経験と、ほんの少しの勇気だけです。

この本では、引退に揺れるひとりのサッカー選手、里見駿の物語を、各章の頭にマンガで挟みながら進めていきます。彼の歩みは、そのままあなたの歩みになるはずです。読み終えたとき、競技人生は終わりじゃなかった、と心から思えること。それが、私がこの本に込めたい約束です。

では、あなたの次のゴールを、ここから一緒に設計していきましょう。

Chapter 1

引退の日に気づいた現実

セカンドキャリアの壁

第1章 1第1章 2

ロッカールームの照明が、いつもより暗く感じる夜があります。試合に負けた日でも、ケガをした日でもない。来季の話が、もう来ないかもしれない。そう気づいてしまった日です。

里見駿が立っていたのは、まさにそんな夜のロッカールームでした。壁にかけた背番号7のユニフォームを見つめながら、彼は思います。十二年間、ボールだけを追ってきた。引退したら、自分には何が残るんだろう、と。この問いは、彼ひとりのものではありません。競技に人生を捧げた人ほど、引退の瞬間に、大きな空白と向き合うことになります。

なぜ、これほど多くのアスリートが、競技のあとでつまずくのでしょうか。私が見てきたかぎり、理由は三つに集約されます。

まず、肩書きが消えることです。現役のあいだ、あなたはプロ選手として、あのチームの誰々として見られてきました。その肩書きは、社会的な信用そのものでした。ところが引退すると、その看板はあっけなく外れます。すると、自分の力だと思っていたものの多くが、じつは所属の力だったと気づかされる。これは恥ずかしいことではありません。会社員が定年で名刺を失うのと、まったく同じ構造です。本当の問題は、肩書きが消えたあとに残る自分の資産を、誰も棚卸ししてくれないことなのです。

次に、翻訳がないことです。あなたは競技の現場で、膨大な知恵を蓄えてきました。けれど、それをビジネスの言葉に翻訳するやり方を、習ってきませんでした。たとえば、毎日の自主練を三年続けた、という経験。これはビジネスの言葉に直すと、目標から逆算して、地味な作業を淡々と継続できる自己管理能力になります。チームの空気を変えた、という経験は、人を巻き込み、場のやる気を設計する力です。能力はじゅうぶんにあるのに、その価値を相手に伝える言葉を持っていないだけで、面接でも商談でも損をしてしまう。もったいない話です。

そして三つめ。最初の一歩を描く地図がないことです。自分の経験を活かしたい、副収入もほしい。そう思っても、何から始めればいいのか分からない。ネットで調べても断片的なノウハウばかりで、自分の場合にどう当てはめればいいのか見えてこない。気づけば、忙しい、時間がない、を理由に、一歩目を踏み出せないまま時間だけが過ぎていく。

ここで、どうしても伝えておきたいことがあります。これらはすべて、あなたの能力不足ではありません。肩書きの喪失も、翻訳のなさも、地図の欠如も、ぜんぶ、やり方を知らなかっただけです。やり方さえ手に入れば、あなたのこれまでは、何ひとつ無駄になりません。むしろ、ここからが本番です。

里見は、面接の場で、担当者から他にできることはと問われ、うつむきました。そして心の中でつぶやきます。競技以外、何もできない。そう思っていた、と。けれど、この思っていた、という過去形にこそ、希望があります。思い込みは、外せるからです。

少しだけ、手を動かしてみてほしいんです。紙でも、スマホのメモでもかまいません。競技を通じて身についた力を、十個書き出してみてください。礼儀正しさでも、悔しさをバネにする力でもいい。書ききれないと感じたら、それがあなたの資産です。逆に、手が止まってしまったら、それは翻訳のやり方をまだ知らないというサインにすぎません。

この章で覚えておいてほしいのは、たった一つです。競技人生は、ゴールではなく素材だということ。素材は、料理のしかた次第で、いくらでも価値のある一皿に変わります。次の章では、その素材が実際に売れる商品へと変わっていく瞬間を、里見の物語とともに見ていきます。彼が、ある人物と出会うところから、すべては動き出します。

Chapter 2

あなたの競技経験は、売れる商品だ

経験を商品に変える専門家の視点

第2章 1第2章 2

落ち込んでいた里見が、ある日、ひとりの人物と向き合うことになります。明るいカフェで、その人は身を乗り出して、こう言いました。その十二年、売れる講座に化けますよ、と。

じつは、里見が出会ったその相手というのが、この本を書いている私です。私は二十五年にわたって、人やモノの価値を、それを必要とする相手に売れる形で届ける仕事をしてきました。その経験から、彼の十二年のなかに眠っている商品の種が、はっきりと見えたのです。

里見は驚きます。自分の経験が、商品に。そう、まさにこの発想の転換こそが、セカンドキャリアの最初の鍵です。多くの人は、商品と聞くと、形のあるモノや、特別な資格を思い浮かべます。けれどいまの時代は、経験や知識そのものが、もっとも価値の高い商品になります。これをコンテンツビジネスと呼びます。

考えてみてください。サッカーがうまくなりたい子ども、伸び悩む高校生、わが子を応援したい親、社会人になっても上達したい大人。世の中には、あなたが当たり前にできることを、お金を払ってでも学びたい人が、想像以上にたくさんいます。あなたにとっての常識は、初心者にとっての宝の地図なのです。

ここで、私がどうやってこの確信を持つに至ったかを、少しお話しします。私は元アスリートではありません。けれど、自分の経験や知識を商品の形にして世に出すという作業なら、人より多くこなしてきた自負があります。これまでに電子書籍を四十冊以上出版し、知識を一冊の本に変える工程を、何度も繰り返してきました。さらにいまは、AIを使って、人それぞれの経験を講座へと組み上げる支援を専門にしています。たくさんの人の経験を、外側から眺めて、これは売れる、ここが強みだ、と翻訳してきた。その積み重ねから、はっきり言えることがあります。経験を商品に変えられるかどうかは、才能ではなく、視点と手順の問題だということです。

なぜ、こんな話をするのか。それは、特別な人だけが起業できる、という思い込みが、いちばんもったいないからです。私も、最初から本を書けたわけでも、講座を作れたわけでもありません。手順を知り、繰り返すうちにできるようになりました。あなたもゼロでかまいません。大事なのは才能ではなく、自分の経験を、誰かの役に立つ形に並べ替える、というたった一つの作業なのです。

では、あなたの経験を売れる商品に変えるには、何を考えればいいのか。難しく構える必要はありません。問いは三つだけです。

まず、誰の役に立てるのか。あなたの経験をいちばん必要としているのは、どんな人でしょう。少年サッカーの親かもしれないし、伸び悩む中高生かもしれない。あるいは、あなたと同じように引退に悩む後輩かもしれません。相手をひとりに絞るほど、あなたの言葉は深く刺さります。

次に、どんな悩みを解決できるのか。人がお金を払うのは、楽しいからだけではありません。多くの場合、悩みを解決したいからです。試合で緊張して実力が出せない。子どもへの教え方が分からない。そういう具体的な悩みに、あなたの経験は、すでに答えを持っているはずです。

そして、どんな未来を見せられるのか。人は、商品そのものではなく、その先にある自分の変化にお金を払います。三か月後、堂々と試合に臨めるようになる。親子で笑顔でサッカーを楽しめるようになる。この、変化の約束こそが、商品の核になります。

里見は、この三つの問いに向き合ううちに、自分のなかに眠っていた教えられることが、驚くほどたくさんあると気づいていきます。緊張とのつき合い方、基礎練習の意味、チームでの立ち振る舞い、ケガから戻るまでの心の保ち方。どれも、現役のころは当たり前だと思っていたことばかりでした。その当たり前こそが、誰かにとっては、お金を払ってでも知りたいことだったのです。

ここまで読んで、自分にもできるかもしれない、と少しでも感じたなら、その感覚を大切にしてください。経験を商品に変えるのは、才能ではなく視点です。視点なら、今日この瞬間から変えられます。

とはいえ、多くの人がここで次の壁にぶつかります。商品の輪郭は見えた。でも、それを講座という形にして世の中に届けるなんて、自分には無理だ、と。安心してください。その形にする作業を、まるごと助けてくれるのがAIです。次の章では、あなたの経験が、わずか九十日で一つの講座へと組み上がっていく仕組みを、具体的に見ていきましょう。

Chapter 3

AIが経験を90日で講座に変える

KIWAMI 15ステップ

第3章 1第3章 2

経験が商品になるのは分かった。でも、講座を作るなんて専門家じゃないと無理でしょう。里見も、最初は同じことを考えていました。ところが、ノートパソコンの画面を見せられて、彼の表情が変わります。そこにあったのは、高単価講座・構築エンジン 極、という一つのAIツールでした。

私は、笑顔でこう言います。AIが、君の経験を九十日で講座に変える。集客は、ツールが自動で回す。里見の口から、思わず言葉がこぼれます。教える側から、と。

ここで、AIにできることを、正直に整理しておきます。AIは魔法ではありません。けれど、考える材料を出す、文章を書く、整理して並べ替える、という作業については、人間の何十倍ものスピードで動いてくれます。これまで講座づくりは、企画、構成、コピー、販売ページ、メール、SNS投稿と、膨大な工程を一つずつ手作業でこなす必要がありました。その大半を、AIに下書きさせ、あなたは監督として判断するだけでよくなった。これが、いちばん大きな変化です。

では、具体的にどう進むのか。極というツールが設計している十五のステップを、順に紹介します。これが、あなたの経験を九十日で講座に変えていく設計図です。

  1. 01高単価のテーマを三案出し、市場価値を診断して、いちばん勝てるテーマを選ぶ。
  2. 02届ける相手のイメージを三パターン作る。
  3. 03その相手の切実な悩みを十個あぶり出す。
  4. 04その悩みを解決する三か月ぶんのカリキュラムを組む。
  5. 05松竹梅の価格を、根拠と心理の両面から設計する。
  6. 06受けたあとの変化や、保証、限定特典を決める。
  7. 07講座のタイトルとキャッチコピーを十案つくる。
  8. 08販売ページの骨子を、そのまま作れるレベルまで出す。
  9. 09見込み客に送るメールを五通、件名から本文まで書く。
  10. 10SNSの投稿を十本、ハッシュタグつきで用意する。
  11. 11すべての文章を、高級感のあるトーンにそろえて書き直す。
  12. 12実績や推薦、数字といった信頼の見せ方を設計する。
  13. 13最後のひと押しになるクロージングの台本を作る。
  14. 14集めて、売って、フォローする、までの流れを自動でつなぐ。
  15. 15再び売るためのテンプレートを残し、横に展開できるようにする。

かつてなら、コンサルタントやコピーライターに頼み、何か月もかけ、何百万円も投じていた工程です。それが、あなたの経験を入力するだけで、たたき台が次々に出てくる。もちろん、出てきたものをそのまま使うわけではありません。これは違う、ここはこうしたい、と最後に判断するのは、あなた自身です。AIは優秀な助手であって、主役はいつもあなたなのです。

そして、講座を作っただけでは、まだ半分です。知ってもらわなければ、誰にも届きません。ここでも、いまの時代には強い味方があります。エックスやインスタグラム、ラインといったツールを連携させ、興味を持ってくれた人を自動で受け止め、案内する流れを作れます。あなたが眠っているあいだも、仕組みが静かに働きつづける。これが、集客の自動化です。

ここで、大切な考え方をひとつ。労働かける時間ではなく、仕組みかける時間で稼ぐ、という発想です。現役のころ、あなたの価値は、自分が動いたぶんだけ生まれていました。体を休めれば、そのぶん止まる。けれど、講座という仕組みを一度つくってしまえば、あなたが動かなくても価値を届けつづけられます。これは、引退後の体や時間とうまくつき合っていくうえで、とても大きな意味を持ちます。

もちろん、九十日と聞いて、本当にそんなに早く、と感じる人もいるでしょう。正直に言えば、九十日は完璧な完成ではなく、世に出せる最初の一本を作るための目安です。最初から百点を狙う必要はありません。まず一本作り、お客さまの反応を見て、直していく。この、作って、出して、直すの繰り返しこそが、いちばんの近道です。

里見は、画面を見つめながらつぶやきます。教える側から、と。その言葉の続きは、次の章で明らかになります。けれどその前に、私には、彼にどうしても伝えたいことがありました。講座と並ぶ、もう一つの強力な武器の話です。

Chapter 4

なぜ、今こそ電子書籍を出すのか

ノーリスクで信頼と集客を生む方法

第4章 1第4章 2

里見が講座の形を作りはじめたころ、私はもう一つの武器を差し出しました。講座を作ったら、次は本だ、と。里見は戸惑います。本ですか、文章なんて、まともに書いたこともないのに。けれど私は、にやりと笑って続けました。お金もリスクもかからない。本は、君の代わりに二十四時間働く名刺になるんだ、と。

この章では、なぜ私が、講座を作るすべての元アスリートに、電子書籍を出すことを強くすすめるのか、その理由を正直にお話しします。先に言ってしまえば、電子書籍は、いちばん安く、いちばんリスクが低く、それでいて一生モノの資産になる、現代のセカンドキャリアにおける最強の武器の一つだからです。

まず、お金とリスクの話から。出版と聞くと、多くの人が、何百万円もかかるのでは、売れ残ったらどうしよう、と身構えます。けれど電子書籍は違います。費用は、ほとんどかかりません。紙の本のような印刷代も製本代もいらず、アマゾンの仕組みを使えば、出版そのものの初期費用は、実質ゼロから始められます。在庫を抱える必要もありません。一冊も刷らずに、データだけで世界中に届けられるからです。そしてこれは意外と知られていませんが、返本が起きません。紙の出版の世界では、売れ残った本が書店から大量に戻ってくる、返本という大きなリスクがあります。電子書籍には、そもそもそれが存在しない。在庫のリスクも、返本のリスクもゼロ。これが、出版を、こわいものから気軽な一歩へと変えてくれるのです。

では、リスクがないだけかというと、まったく逆です。電子書籍が生み出してくれる価値は、計り知れません。

たとえば、集客です。アマゾンは、世界でも有数の検索の入り口です。あなたの本が並ぶだけで、あなたを知らなかった人が、悩みを解決しようと探した先で、あなたに出会います。本を入り口に、講座やラインへ自然と人が流れてくる。本は、黙っていても見込み客を連れてくる装置になります。

そして、権威です。サッカーを教えられる人は、世の中にたくさんいます。けれど、サッカーの本を出している人、となると、その数は一気に減ります。著者という肩書きは、それだけで、この人は専門家だという強い印象を相手に与えます。信頼の面でも同じです。本は、ブログや短い投稿とは違い、体系立てて、最後まで一冊を書き上げた人だという証明になります。読者がくれる星の評価が、次の読者の安心材料になり、第三者の声が、あなたの信頼を勝手に積み上げてくれるのです。

本そのものが、広告にもなります。一度書いてしまえば、あなたが眠っているあいだも、本があなたの代わりに、あなたの考えや講座の魅力を語りつづけてくれる。気に入ってくれた読者が、家族やチームメイトに、この本よかったよ、と勧めてくれる。デジタルだからこそ、紹介のハードルは低く、口コミは自然に広がっていきます。

もっと長い目で見ると、本は、あなたという人を一つの形にしてくれます。何者で、何を大切にしているのか。バラバラだった経験や想いが、一冊にまとまることで、ひとつのブランドとして立ち上がる。しかも本は、一度出せば消えません。あなたの経験が、アマゾンの棚に半永久的に並びつづける資産になります。テーマを変えて二冊目、三冊目とそろえていけば、それぞれが互いを紹介し合い、あなたの世界はどんどん広がっていく。書けば書くほど、資産が積み上がっていく。これほど割のいい投資は、そう多くありません。

ここまで読んで、里見が口にしたのと同じ疑問が浮かんだかもしれません。メリットは分かった。でも、文章が書けない自分には、やっぱり無理だ、と。大丈夫です。まさにその不安を、まるごと引き受けるのが、電子書籍の出版サポートです。

サポートを受けると、何が現実になるのか。まず、書けないという壁がなくなります。あなたが話した経験やエピソードを、編集とAIが、読みやすい一冊の原稿へと整えていきます。あなたは、聞かれたことに答え、ここはこうしたいと判断するだけでいい。さらに、どんなテーマが売れるのか、どんなタイトルが目を引くのか、どんな表紙なら手に取られるのか。その設計から、アマゾンへの登録、出したあとの宣伝までを、経験者が隣で伴走します。そして、出した本を販売ページやライン、SNSとつなぎ、本から講座へ、講座から相談へ、という流れまで作り込みます。つまり、本を出して終わりではなく、本を起点に、集客と信頼が回りつづける仕組みまでが、現実になるのです。

里見は、半信半疑のまま、最初の一歩を踏み出しました。そしてしばらくして、自分の名前が入った一冊の電子書籍を、手にすることになります。書けるか不安だった。でも、サポートで、出版する側になれた。彼はそう言いました。その本は、彼が眠っているあいだも、新しい読者を、静かに講座へと連れてくるようになりました。本が、信頼を連れてくる。その意味を、彼は身をもって知ったのです。

あなたの競技経験は、講座になるだけではありません。一冊の本になり、あなたの代わりに働きつづける資産になります。リスクは、ほとんどない。失うものがないのなら、試してみない理由のほうが、見当たらないと思いませんか。

Chapter 5

教える側から、仕組みを持つ側へ

競技人生は終わらない

第5章 1第5章 2

里見が、ノートパソコンに向かって指示を出すと、画面には次々と成果物が立ち上がっていきました。販売ページの案、講座の台本の案、SNS投稿の案。彼は思わず声を上げます。指示を出すだけで、形になっていく。自分にも、作れるんだ、と。

この、自分にも作れるんだ、という実感こそが、セカンドキャリアでいちばん大きな転換点です。人は、頭で、できるかもしれない、と思っているうちは動けません。けれど、一度でも、自分の手で形にできたという小さな成功を味わうと、世界の見え方が変わります。不安が、自信に変わる瞬間です。

ここで、あらためて考えたいことがあります。教える側になるとは、どういうことか。それは、ただ知識を渡すことではありません。自分が乗り越えてきた道を、後から来る人のために舗装してあげることです。あなたが現役のころに味わった悔しさ、見つけたコツ、立ち直り方。その一つひとつが、誰かにとっての近道になります。教えるとは、あなたの過去を、未来の誰かのための資産に変える行為なのです。

そして、講座は作って終わりではありません。知ってもらう仕組みも、いまは自動で回せます。エックスやインスタグラムで経験から生まれた気づきを発信し、反応してくれた人へ自動でメッセージを送り、無料の特典と引き換えにラインへ登録してもらう。ラインでは数日おきに価値ある話を順番に届け、信頼が育ったところで無料相談へそっと案内する。検索からは、ノートの記事が、あなたを知らない人を連れてくる。これらの記録を一つの台帳にまとめておけば、あなたが眠っているあいだも、仕組みは静かに働きつづけます。最初から完璧でなくていい。一つの発信、一つの特典、一通のメッセージから始めれば、十分です。

そして、この本のタイトルにも重なる、もう一段上の景色があります。仕組みを持つ側、という景色です。最初は、あなたがひとりひとりに直接教えるところから始まります。けれど、講座を動画やテキストにまとめ、申し込みから案内までを自動でつないでいくと、あなた自身が動かなくても、価値が届きつづける状態を作れます。

里見も、その景色にたどり着きます。練習場で、彼は後輩たちに向かって、自分の講座の中身を伝えていました。ホワイトボードには、競技のあとを生きる力、と書かれています。そして手元のスマホには、ライン登録がひとつ増えました、受講の申し込みが入りました、受講生の声が届いています、という通知が並んでいました。彼は、晴れやかな顔でつぶやきます。俺のサッカー人生は、終わりじゃなかった、と。

ここで、どうしても知っておいてほしいことがあります。仕組みは、一日では作れません。里見も、いきなりここまで来たわけではない。最初の一本を作り、勇気を出して世に出し、反応を見て直す。その地道な繰り返しの先に、この景色がありました。現役のころ、あなたが毎日の自主練を積み重ねてきたのと、まったく同じです。違うのは、積み上げる対象が、技術から仕組みに変わっただけ。あなたは、努力の積み重ね方を、誰よりも知っている人なのです。

では、引退後のあなたが、この景色にたどり着くために、今日からできることは何でしょう。三つだけ、お伝えします。一つ、自分の経験を棚卸しすること。教えられること、伝えられることを、書けるだけ書く。これがすべての出発点です。二つ、たったひとりの相手を思い浮かべること。あなたの経験をいちばん必要としている人を、具体的に思い描く。その人に手紙を書くつもりで考えると、講座の輪郭は驚くほどはっきりします。三つ、完璧を目指さず、まず相談すること。ひとりで抱え込むと、人はどうしても止まってしまいます。やり方を知っている人と話すだけで、霧が晴れるように道が見えてきます。

里見の物語は、ここでひと区切りです。けれど、彼の本当のセカンドキャリアは、ここから始まります。そしてそれは、この本を読んでくださっている、あなたの物語でもあります。競技人生の集大成を、次世代への遺産に変える。その第一歩を、どうか今日、踏み出してください。

Epilogue

おわりに

おわりに 1おわりに 2

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

最後に、もう一度だけ伝えたいことがあります。あなたの競技人生は、決して無駄ではなかった、ということです。流した汗も、眠れなかった夜も、勝った喜びも、負けた悔しさも、そのすべてが、これから誰かの役に立つ資産に変わっていきます。あなたは、ゼロから何かを始めるのではありません。これまで積み上げてきた、誰にも真似できない素材を、すでに手にしているのです。

私は元プロ選手ではありません。グラウンドであなたと同じ重圧を背負った当事者ではない。それでも、二十五年にわたって、人やモノの価値を売れる形に翻訳し、四十冊以上の本を世に出し、いまはAIで人の経験を講座に変える仕事をしてきました。そして合気道を続けるなかで、勝負の世界の厳しさや、その世界から離れるさみしさの一端にも、触れてきました。だからこそ、当事者にはなれなくても、外側からあなたの経験の値打ちを見つけ、言葉にして、次の収入へとつなげる手伝いなら、誰よりもできると思っています。

時代は、私たちの味方をしてくれています。かつては一部の人にしか手の届かなかった講座づくりも、集客の仕組みも、いまはAIという心強い助手が、あなたの隣で支えてくれる。必要なのは、特別な才能ではありません。一歩を踏み出す、ほんの少しの勇気だけです。

もし、この本を読んで、胸の奥がほんの少しでも熱くなったなら、その熱が冷めないうちに、動いてみてほしいんです。いちばんいいタイミングは、準備が整ったときではなく、決めたときに訪れます。一年後に、あのとき動いてよかった、と笑えるかどうかは、今日のあなたの小さな一歩にかかっています。

里見駿は、俺のサッカー人生は終わりじゃなかった、とつぶやきました。次にその言葉を口にするのは、あなたの番です。あなたの次のゴールを、一緒に作らせてください。まずは、気軽にラインで話を聞かせてください。こんな経験があるんだけど講座になるかな、そんな一言から、すべては始まります。

あなたの新しいスタートを、心から応援しています。

Next Goal

あなたの次のゴールを、一緒に。

まずは気軽に、ラインで話を聞かせてください。無料・解除自由です。

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